「超」入門 相対性理論
何でか覚えていませんが妻と相対性理論の話になったときに特殊相対性理論と一般相対性理論の違いも覚えていなかったので、これはまずいなと思っていたところ、Kindleのセールで安くなっていたので買いました。次は小説を読むとか言ってブルーバックスを読んじゃいました。(三国志を買ってあるので念のため)
ちなみにこれはこの本で知ったことではないのですが、相対性理論が最初に日本に入ってきたときに、恋愛指南書だと思って買った若い世代が多かったらしいです。つまり、相対する性の理論だと。本当ですかね。
さてこの本は、相対性理論の解説書というよりはある種の読み物でした。相対性理論に深く切り込んでいくというよりも、相対性理論以前のニュートン的な物理学はこうだったのが、相対性理論はこういう理論で、それが登場したあとの物理学はこういう展開をした、という、半ば物理学史のような本でした。素人には読みやすい一方で、相対性理論を深く知りたいなら他の本で勉強する必要があり、まさに「超」入門でした。
まず感じたのはやっぱり学問に王道なしということで、平易な解説で理解しようとするのは無理がありました。というか、ある程度までいくと「なぜこうなるか」という問いが意味を持たなくなるという自然科学のスタンスにどうしても馴染めないというところもあります。どこまで考えるべきで、どこからは考えるだけ無駄なのかよくわからない。高校の物理で20点とかだった私にはこれが限界ですかね。高校生に戻れるならちゃんと基礎から勉強して、理解できるようになりたいです。